17栄養~3大肥料 植物とリン酸

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今回は植物の成長に必要な17種類の栄養素から3大肥料のリン酸について学んだ情報を共有します。


【結論】
①花や実の肥しだけじゃない、大切な栄養素


【”リン酸(P)”とは】
数多くある栄養素の中でも、3大肥料や肥料3大要素と呼ばれる程、植物の成長に欠かせない。
”葉肥”と呼ばれる程、葉っぱの成長に重要な栄養素がチッソだと前回記事で書き記しましたが、リン酸は”花肥”や”実肥”とも表現されます。

wikiによると、”リン鉱石を硫酸で処理してリン酸を可溶性とした過リン酸石灰が最も多く生産されているが、硫酸イオンを含まず、リン酸の含量の多い重過リン酸石灰も普及している。”
主に鉱石を由来とする肥料で、日本にはリン酸鉱石が殆どない為、大半が輸入されます。


【”リン酸”の役割】
細胞生成に重要な役割を果たす。
”花”や”実”だけでなく、”根”の成長に大きく影響します。

また、㈱ミズホ様による解説では”リン酸本来の働きは、光合成を促進することにより植物体内の活動エネルギーを作り出すことにあります。
植物は、生育中に、炭酸同化作用(光合成)と窒素同化作用という2つの仕事をしながら、体を大きくし、種実を作ります。

その2つの仕事を同時に行っているのが、リン酸であると考えた方が判りやすいでしょう。窒素同化作用は、吸収した窒素分をタンパク質(細胞)に代えるためにリン酸が手助けをしています。”

【”リン酸”の欠乏症】
土壌内のphが高い場合には石灰系、低い場合には鉄系(金属イオンやアルミ)成分と結合しやすい性質があり、結合した状態をリン酸固定化と呼び、植物が吸収されにくい状態になります。

自然界の土壌内では結合した状態が多く、リン酸固定化された難溶性であることが多いそうです。

土壌内phに異常がないか確認が大切です。
さらに、wikiによる解説では”リンは植物体内を容易に移動するため、リン不足の症状は最初に古い葉に現れる。

リン不足の症状は窒素不足のそれと同様である[26]が、リンの飢餓化においても植物は症状を呈しないことがあるためリン不足を診断することは極めて難しい[27]。特に針葉樹でその性質が確認されており、イングランドの、シトカ・スプルース(Sitka spruce)などの林木の種苗場で実際に観察された。”
症状がわかりにくいのは怖いですね。
東京工科大学の研究によると、リン酸を肥料として施肥した場合の吸収率は1~3割程度との記述もあり、必須栄養素である反面吸収されにくい成分であることが伺えます。

中には土壌に固定化された難溶性のリン酸を吸収する例外、落花生も存在します。

他にも、リン酸やその他栄養素が不足する場合、植物と菌根菌と呼ばれる菌類が共存し、助け合う環境があります。

地上の植物は光合成等から得た栄養素を菌類へ提供し、菌類は土壌内に張り巡らせた菌糸からリン酸等の栄養素を吸収し、植物へ提供する相互関係があります。


【リン酸肥料】
超リンカリ
こっこりん
ハイP
バイオゴールド
菌根菌


【所感】
今回はリン酸の観点から記事を執筆しました。
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