植物ホルモン5種+α
ジャスモン酸

日本が世界に誇る芸術文化「BONSAI」
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今回は植物と縁ある「ジャスモン酸」について学んだ情報を共有します。
【結論】
①花実促進のジベレリンとアベコベ

【”ジャスモン酸”とは】
1962年にジャスミンの花成分から始まり、1971年頃にジャスモン酸の単離に成功しているホルモン。
同系の植物ホルモンでは「アブシシン酸」「エチレン」を過去に取り上げました。

植物が害虫や病原菌から攻撃を受けた際に合成され、主に病害虫の防除、気孔閉鎖や種子休眠に活躍し、環境ストレスへの耐性促進タイプのホルモンです。

また、広島大学の研究によると「JA(ジャスモン酸)を与えた植物では、GA(ジベレリン)生合成が抑制され、さらに、活性型GAが不活性化されることで、植物の成長が抑制される」関係があります。
※Jasmonate inhibits plant growth and reduces gibberellin levels via microRNA5998 and transcription factor MYC2 in Arabidopsis

【培養ヒント】
病害虫の防除に効果があれば、非常に興味深い「ジャスモン酸」ですが、市販された事例や
当ホルモンを活用した培養事例は現状では聞かないが、研究は着々と進んでいるようです。
東京理科大学 産学連携機構 

製品化された植物ホルモンのほぼ唯一?の「ジベレリン」と机上の理論ではアベコベ関係になりそうなので、研究が進むことを願います。

【所感】
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今回の紹介活動により累計164記事目、創作時間は約239時間