盆栽園の価値向上 
~博物館法~

日本が世界に誇る芸術文化「BONSAI」

今回は盆栽園の価値向上を博物館法の観点からご紹介し、盆栽発展を応援いたします。

【結論】

①公的に登録された盆栽園として「格」を上げる。

②公的な盆栽園として最大2,600万円の補助金を活用できる可能性あり。

博物館法とは

昭和26年に公布された長い歴史があり、令和5年に法改正がありました。

1条~31条の条文と施行令、施行規則、各附則から構成されています。

一定の要件を満たした施設をそれぞれ「博物館」もしくは「博物館等施設」として官公庁へ登録されます。

※文化庁の 博物館総合サイト による検索では「博物館等施設」が「指定施設」として表示されます。

博物館法に基づく登録では審査があり、通過させることで得られるメリットは下記の通り

・美術品補償制度の活用

・国庫補助金の活用

・税制上の優遇(博物館相当施設は除く)

・官公庁のサイトに掲載され認知度向上など

令和5年の法改正  

埼玉県で行われた博物館登録制度説明会の内容を引用いたします。

博物館法改正の趣旨

”博物館に求められる役割が多様化・高度化していることを踏まえ、博物館の設置主体の多様化を図りつつその適正な運営を確保するため、法律の目的や博物館の事業、博物館の登録の要件等を見直すなど、これからの博物館が、求められる役割を果たしていくための規定を整備”*1するとされています。

また、盆栽発展の応援として決定的になった資料を引用いたします。*1(黄色マーカー加筆)

法改正前ではハードルが高かった登録要件が見直され、広義的にチャレンジを支援する方針と解釈できます。

令和5年の中旬~年末にかけて、文化庁と登録審査を管轄する都道府県の担当課へ制度についての聞き取り調査を定期的に行っていますが、法改正後まもない為に具体的な審査要件が定まっておらず、明文化されていない地域が多くありました。

※明文化前の口頭による相談ベースのお役所手続きは非常に労力を要します。

しかし、盆栽園として登録要件を満たし、審査を通過させる為の道筋が見えた部分も多くありました。

所感

一見すると盆栽園と博物館法の関係性はわかりにくいかもしれませんが、高い親和性を感じました。

最終的に補助金活用を目標とするには勿体ない、価値ある制度だと思いました。

次回より具体的な審査要件とポイント、補助金活用までの流れを順番にご紹介いたします。

*1令和5年度博物館登録制度説明会

埼玉県教育局市町村支援部文化資源課文化財活用・博物館担当

#新しい挑戦 #格を上げる #博物館法