光合成の種類 C3・C4・CAM

植物の育成速度や育成難易度を左右する光合成の分類についてご紹介します。

C3型植物とは光合成を行う上で最も多い分類で気温や光量、水分量等の影響により光合成を行い植物が成長したり、枯れたりする大きな要因です。

C4型の光合成を行う植物はサトウキビやトウモロコシ等があり、特殊な構造により強い光や乾燥にも良く耐え、成長速度が速くて強い植物です。

2021年東京大学の発表によると地球温暖化や食料需要に対応する為、C4型植物をヒントにして温暖化状態でも作物の生産性を低下させず、食料の安定供給する為の研究が行われているそうです。

CAM植物とはパイナップルやサボテン等の高い気温かつ水分が少ない環境で生育する植物です。

植物全体の約7%しか存在せず、光補償点と光飽和点の記事では必要以上に強い光が当たると光合成が制約され二酸化炭素の吸収を停止するとお伝えしましたが、CAM植物は環境に合わせて日中は二酸化炭素の吸収を停止させた休止状態にすることで猛暑や水分不足に対応し、涼しくなる夜間に二酸化炭素の吸収を行う等、光合成サイクルに違いがあります。

光合成の分類について簡単な概要のご紹介でした。