盆栽園の価値向上
~補助金手続き~
日本が世界に誇る芸術文化「BONSAI」
盆栽園の価値向上を文化補助金の観点からご紹介し、盆栽発展を応援いたします。
【結論】
①公的資料74枚を読解、電子申請で2,000万円獲得を目指す。
②公的登録と補助金を活用し、「箔」を付けて「格」を上げる。
【書類提出とは】
「補助金」は審査を通過した者だけが獲得できる、強力な公的支援のひとつです。
強力な理由に似た概念の公的支援の「助成金」を例に例えると、助成金は審査がないことが多く獲得できる可能性が非常に高い半面、金額は少ない傾向にある。
一方「補助金」は高額になるケースが多い半面、審査を通過させる準備に労力が必要になる。
文化補助金について、令和5年の文化庁募集案内を見てみよう。*1
上記の通り、5つの項目に分かれたファイルから資料を確認して、提出先である文化庁へ提出するだけである。
また、資料は細かく丁寧に記載されている為、読解と作成難易度はそこまで高くないと感じた方もおられるかもしれません。
しかし、資料全体を合わせると74枚程あるだけでなく、内容が改正されることもある。
※74枚の内訳 募集案内34枚、交付要望書書式16枚、要項5枚、要綱16枚
数ヶ月の審査期間を経て結果が通知されるが、計画に変更がある場合や補助金が交付された後も、報告書類の提出が必要になります。
【申請方法】
近年は補助金の申請は電子申請がおすすめです。
これは単に便利であるとか、イケてる風を装う為でなく、郵送で申請を行うと減点されてしまうことが大きな要因です。*2(減点項目がない場合もあるかもしれませんが)
補助金は審査を通過させる為には、審査官を納得させる計画書を作成する必要があり、
公的資料に反した内容はご法度です。
また、誤字脱字やわかりにくい資料は心証が悪い為、創意工夫と細かい作成姿勢が求められます。
偶然ですが審査員とお話しする機会があり、個人的に刺さったアドバイスを抜粋して紹介します。
※審査員
「実は10年以上審査する側をやっているんだけど、ただ紙に書き起こした申請書は全然ダメ」
「要綱を理解して誤字脱字をしないのは当たり前で、いかに審査員を納得させる工夫を書面上でするかが胆」
「計画の見通し、根拠、事例、参考データとかを使って表現する」
「つまり、片手間に作った申請書はすぐわかるんだよ。魂を込めないと通過は難しいよ」
当店の直近実績では令和5年12月に魂を込めて電子申請を行い、現在審査中であります。
【所感】
補助金申請は難易度が高くないと感じた方でも、それなりに時間が必要であると思いませんでしょうか。
その時間はご自身の盆栽に対する貴重な創作時間に費やす方が断然良いことは言うまでもないでしょう。
当店は盆栽園様であれば着手金0、補助金が採択された場合のみ、採択額の10%が報酬です。
しかも、報酬は全額「棚」へ還元するため、「盆栽界の発展」と「盆栽園の売上」に効きます。
盆栽発展を応援する為、補助金手続きの観点から記事を執筆しました。
次回は盆栽界の課題「盆栽の盗難」に関する内容をお伝え予定です。
*1文化庁- 令和5年度地域ゆかりの文化資産を活用した展覧会支援事業
*2小規模事業者持続化補助金<一般型>ガイドブック第10版-商工会議所地区